「チコちゃんに叱られる!」は何故おもしろいのか

チコちゃんに叱られる!」が結構好きでよく観ていて、ふと、何故この番組がおもしろいのか考えてみた。

結論として、番組構成と内容の伝え方が要因なのかなと思った。

 

構成を振り返ってみると下記のような感じ

  1. 既知の事象に紐づいた問題提起をする (「なんで炭を置くとニオイがしなくなるの?」)
  2. 仮定をたてさせる
  3. 答えの概要を提示する (「とんでもない数の穴という穴にニオイが引っかかるから」)
  4. 詳細を話していく
    * ニオイとは何か
    * 炭の構造
    * 炭の消臭効果の原理
    * PCP という新しい素材

 こうして見ると教育番組な内容。

もし、1, 2, 3 を飛ばしてニオイや炭の原理を教科書的に説明し出したらどうだろう。
こういうのに興味のある人にとってはおもしろいけど、そうでも無い人々が興味を持ちやすいか、記憶に残りやすいかで言うと微妙になる気がする。

 

チコちゃんに叱られる!」が分かりやすく、観たいと思わせる要因は

* 多くの人が経験的に知っていることを起点に話を展開し、その後答えをざっくり提示することで、伝えたい内容を理解する土台を作っている (先行オーガナイザ) 
* 「詳細を話していく」の部分では分かりやすい例え話 (アナロジー) を使って説明している
* 適度に知的好奇心が満たされる (難しいことはぼかすので「分からなくて離脱」が少ない)

があるのかなと思う。